ウェブアーカイブを使ってみよう

こんにちは。
株式会社エス・スリーのスタッフです。

本日は、ウェブアーカイブについての記事です。
ウェブアーカイブとは、インターネット上のウェブページを保存・記録し、過去の状態を閲覧できるようにするサービスのことです。
ウェブページの情報は時間とともに更新や削除されることが多く、ウェブアーカイブはこれらの情報を保存するための重要なツールとなっています。

1. ウェブアーカイブとは
ウェブアーカイブは、ウェブサイトのスナップショット(特定の時点での状態)を保存しているデータベースです。最も有名なウェブアーカイブは「Wayback Machine」で、インターネットアーカイブという非営利団体によって運営されています。このサービスでは、数十億のウェブページが保存されており、ユーザーは特定のウェブサイトの過去の状態を閲覧できます。

2. 利用方法
ウェブアーカイブを利用する際の基本的な手順は次のとおりです:

Wayback Machineへのアクセス: Wayback Machineの公式サイト(https://archive.org/web/)にアクセスします。
・検索: アーカイブを見たいウェブページのURLを入力します。
・時点の選択: 保存されている時点のカレンダーが表示されるので、閲覧したい日時を選択します。
・閲覧: 選択した時点でのウェブページが表示されます。このページは、保存された当時のデザインやコンテンツがそのまま再現されています。

3. 実際の利用例
ある事件が起きた際に、事件が発生した施設や、犯人の勤め先のホームページなどがアクセス不能になる場合があると思います。
そんなとき、ウェブアーカイブを使えば過去のウェブページの状態が閲覧できます。
例として、2014年にSTAP細胞問題で話題となった理化学研究所のページは、2014年当時の情報も閲覧することができ、当時の情報を収集することができます。
また、ある会社の会社概要ページや役員一覧などのアーカイブをチェックすると、過去の情報が得られることがあります。

4. メリット
・情報の保存: 一度インターネットに公開された情報は削除されることも多いですが、ウェブアーカイブに保存されていれば、その情報を後から確認することが可能です。
・研究や調査に活用: 過去のウェブページを閲覧できるため、インターネットの歴史や特定のトピックの変遷を調査する際に役立ちます。
・証拠としての利用: 過去の情報が必要な場合、ウェブアーカイブはその時点での情報を証拠として提示する際にも使用できます。

5. 注意点
・完全なアーカイブではない: ウェブアーカイブがすべてのウェブページを保存しているわけではありません。保存される頻度やタイミングは不定期で、全てのウェブサイトが対象となっているわけではありません。
・動的コンテンツの制限: 動的なウェブサイトやプラグイン、データベースを利用したコンテンツは正確に保存されないことがあります。表示されない部分やリンク切れが発生する場合もあります。

6. その他のウェブアーカイブサービス
Wayback Machine以外にも、国立図書館や一部のアーカイブプロジェクトがウェブページの保存を行っていることがあります。例えば、日本の国立国会図書館が提供する「インターネット資料収集保存事業(WARP)」では、日本国内の一部のウェブサイトを保存しています。

ウェブアーカイブは、インターネット上の情報の変遷を追うための貴重なツールです。特に、情報が削除されたり変更されたりするケースが多い現代において、過去の状態を確認するために活用される場面が増えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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