今回はwebディレクターの主な役割の1つ、「クライアントとの窓口・打ち合わせ」にスポットを当ててみます。
当たり前のことながら、webディレクターの仕事は成果を出すホームページを作ることにありますが、クライアントの事業内容によってはその成果が見えにくいケースがあります。
例えば店舗のホームページを開設してから集客が増えたとしても、それがホームページによる成果なのか、お店がキャンペーンUPを行ったからなのか、外的要因による運なのか(近所のライバル店が閉店した、ずっと雨が降らなかった・・など)、判断がつきにくい時もありますよね。
アクセス数についても、見込み顧客から少量のアクセスがある方が、無関係な閲覧者から大量アクセスがあるよりも価値がある、ということも言えます。
web上での成果は分かりにくいもの。
そこでいかにしてクライアントからの満足を得るか、そして安心してもらえるか。
これには1つの正解があるわけではありませんが、クライアントとの信頼関係のほかに
「何をもって成果と見なすか」を事前に話し合っておく必要があります。
売上やアクセスUPにしてもSEO対策にしても、「絶対にうまくいく」という成果保証は困難です。
ただホームページを開設していなかったら場合と比べて、ページビューが増えていたり、すぐに売上は上がらなくてもそのための地盤づくりが出来たりなど、何らかの成果はあるでしょう。
成果を出すために投資が必要なこともあります。
いずれにしても、後からではなく、「事前に」先回りして話し合っておき、口頭だけでなくメール書面にも残しておくことが、双方にとって必要なことです。
後から言われると言い訳に聞こえることも、事前に話しておけば誤解されずに済みます。
ただしこの「事前に先回りして伝えておく」ということは、多くの実績・経験をしてきたディレクターならではのスキルです。
いただいたクレームの数だけ、失敗の数だけ、そしてそれを挽回して成長した証です。
こちらが伝えたつもりでも、相手に伝わっていないということもよくあります。
円滑なコミュニケーションを行う環境づくりが出来るかどうかも、ディレクターとしてのセンスが問われるところですね。
「経験豊富なディレクターは、事前に先回りして伝えておく」
(T.佐々木)
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