こんにちは。
株式会社エス・スリーのスタッフです。
今日は、個人的に興味があるニュースについて、少し掘り下げてみます。
ゲノム編集トマトについてです。
本来、その食物が持たない遺伝子を入れる「遺伝子組み換え食品」はだいぶ前からありました。
遺伝子組み換え食品の場合は、国の「食品安全委員会」による安全性審査が必要です。
今回のトマトは、
・トマトがもともと持つ遺伝子以外が入っていない
・アレルギー原因物質・毒性物質が増えていない
ということで、販売の届けが認められたようです。審査は必要ないそうです。
今回認められたトマトは、もともとトマトに含まれるGABAという成分が、通常の4~5倍含まれているとのことです。
GABAの生合成を抑える部分をゲノム編集で除くことで、GABAが多く含まれるようになったんですね。
GABAは血圧を下げる効果があります。
トマトを大量に食べなくても健康効果が得られるというのは革新的なことですね。
実験では、この高GABAトマト以外にも、2か月室温においても見た目が変わらない(!)トマトもできているそうです。
ただ、このようにすごい効果があるというと、なにか副作用があるのでは?と心配になりますよね。
農林水産技術会議のHPに分かりやすい記載があったので、まとめてみます。
DNAや遺伝子が壊れるという現象は、日常でも頻繁に起きているそうです。
紫外線や放射線を浴びると、一部のDNAが切れますが、通常はすぐに修復されます。
この修復の際に、ときどき一部が元々とは違うかたちで修復されることがあり、これを突然変異と呼んでいます。
ゲノム編集は、この突然変異を狙った位置で起こす、という技術と考えても良さそうです。
そう考えると、もともと自然界でも起きていたことだから、特に問題は無く、
素人考えながらも審査もいらないというのは納得できます。
ということで、実際に販売が始まったら買って食べてみたいなと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。