こんにちは。
株式会社エス・スリーのスタッフです。
本日は「社会人の学びについて」です。
日本の社会人は勉強しないと聞いたことはありませんか?
令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果によると、
学習・自己啓発・訓練の行動者率は平均で39.6%で、4割以下の人しか学習・自己啓発を行っていないことが分かります。
年齢別のデータを見ると、40歳を超えるとガクッと行動者率が低下し、これ以上の年齢では40%を超えることがありません。
逆に39歳未満では約半数の人が学習行動を行っています。
学習内容はこの記事では触れませんが、人生90年と言われる現在で、40歳を境に学びをしなくなってしまうというのは問題だと感じます。
40年間蓄積してきたことが自分の中にあるとしても、残り50年もあります。
学んでみて初めて、学べば学ぶほどにその楽しさが分かることは沢山あります。
逆に言えば、知らない状態では楽しめないものが世の中には沢山あるということです。
例えば、誰もが学生時代に勉強したはずの古文・漢文。
当時はあまり興味を持てない方も多かったのではないでしょうか。
読み方や単語知識を身に付けないと意味を理解することができない=楽しさが分からない好例です。
いったん読み方を身に付けてしまえば、はるか過去に生きていた人も現代と同じような考えをして生活をしていたこと、現代人が考えているようなことは昔の人が既に考えていたことなどが理解でき視野が拡がります。
現在は誰もが気軽にネットで文字を発信していますが、現代に残る古文や漢文は知識層・指導者層の人の文章であるため、深い知識を踏まえた文章であったり、その時代をよく観察して書かれた文章であることも多いです。
古文・漢文はあくまで一例で、他にも外国語・ボードゲーム(将棋・囲碁・チェスなど)、また、歴史や地理についての知識など、知っていると普段目にするものや景色の見方が変わるものは豊富にあります。
ある程度の年齢になったら学びを止めるのではなく、より充実した人生のために継続的に学びを行っていくほうが望ましいでしょう。
17世紀の哲学者、スピノザも次のように述べています。
人間身体を多くの仕方で刺激されうるような状態にさせるもの(中略)は、人間にとって有益である
これはつまり、ある知識(ここでは漢文の知識とします)があれば漢文の文章から意を汲んで刺激を受け取ることができ、それが人間にとって有益だと言っていると思います。
学びをせず、学ばない状態だけで受け取れる刺激だけでは人間として十分でないと昔の人も言っていたこと、しっかり認識して過ごしていきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。