こんにちは。
株式会社エス・スリーのスタッフです。
今日は、早くも3月後半ということで「お花見」について。
現代の日本人の皆さんは「お花見」と言えば桜をイメージすると思います。
しかし、そうなったのは平安時代以降で、奈良時代はお花見と言えば「梅」だったようです。
これは、それぞれの時代に詠まれた和歌を見ると推測できます。
奈良時代の「万葉集」には、桜の歌は数えるほどしかなく、梅の歌が多いのです。
「我が園に梅の花散る ひさかたの天より雪の流れ来るかも」
平安時代の「古今和歌集」になると桜の歌が増えます。
「久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ」
一方、梅の歌は香りにフォーカスしたもの中心に変化していきます。
この、梅の香りの部分については、中国文化、漢詩の影響が大きいと言われています。
今まで目で見て楽しんでいたものについて、香りを楽しむようになる、という変化が起きたわけです。
現在は逆の現象が起きています。
現在、オンライン化やモノのデータ化などで、
もともとの実物の持っていた情報のうち、目で見える情報(と音)だけがデータ化され、ディスプレイ上で見て楽しめる状態になってきています。
香りや手触りなどはそぎ落とされてしまっています。
近い将来、テクノロジーの発展により、香りや手触りなどもデータ化したものを楽しめるようになるでしょうか。
早くそうなると良いですね。
と、長くなりましたが、
今年は緊急事態宣言は解除されたものの、まだ堂々と「お花見に行こう!」という感じでもないかもしれません。
桜ドローンプロジェクトというYoutubeページでは、3/27(土)に「オンライン花見の日」としてライブ配信を行うそうです。
こちらから
室内でのお花見も楽しめる、良い時代ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。