スペインのバレンシア工科大学の研究チームが、地震や洪水などの災害時に建物の倒壊を防ぐための新しい建築技術を開発しました。この技術は、トカゲの尾が外敵から逃れるために自ら切れる機能にヒントを得ています。
「部分を犠牲にして全体を救う」という考え方で、災害発生時に損傷した部分だけが切り離されることで、建物全体の崩壊を防ぎます。
特に、病院やショッピングモール、バスターミナルなど人が多く集まる場所での使用が想定されており、建設コストの増加もありません。このプロジェクトは「Endure」と名付けられ、欧州研究評議会から250万ユーロ以上の資金を得て実現しました。
実際の建物を用いたテストでは、特定の柱を除去することで、他の部分に影響を及ぼさずに崩壊を防ぐことに成功しています。
この研究は、建物の耐久性を向上させることで、極限状況下でも人命を守ることを目的としています。研究成果は、有名な学術雑誌「Nature」の表紙を飾るほどの評価を受けており、今後も研究が続けられる予定です。
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