走り幅跳びのフロレンティーナ・イユスコ選手の体内から発見されたフロセミドは、本来、心不全や軽度から中等度の高血圧、肝硬変、腎疾患の治療に使用されます。
しかし、その強力な利尿作用により、体内の液体と塩分を排出し、体重の急激な減少を助けるため、アンチドーピング機関(WADA)によって禁止されています。
フロセミドは、体内の余分な水分を迅速に排出し、水分保持を減らすことで、心不全や肝臓の病気の症状を軽減します。
また、薬物の使用が発覚するのを防ぐ「マスキングエージェント」としても作用するため、スポーツ界では禁止薬物に指定されています。
重量を制限するスポーツでは不正な利点を与える可能性があるため、医師の監督なしに使用することは厳しく禁じられています。
フロセミドを巡るドーピング問題は、国内外で数多く報告されています。
例えば、2017年にはヨーロッパジュニアボクシング選手権でルーマニアの選手がフロセミドの陽性反応を示しました。
また、フットボールでは、2004年にルーマニアの選手が体重管理のために使用していたことが判明しています。
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